日商簿記3級/期中の取引
剰余金の配当と処分の仕訳・計算問題と解説
難易度 3/5
問題
株主総会において、繰越利益剰余金を財源として配当金 500,000円 の支払いを決議し、あわせて利益準備金 50,000円 を積み立てることとした。決議時の仕訳として正しいものはどれか。
- 1.(借)繰越利益剰余金 550,000 /(貸)未払配当金 500,000、利益準備金 50,000正解
- 2.(借)繰越利益剰余金 500,000 /(貸)現金 500,000
- 3.(借)未払配当金 500,000、利益準備金 50,000 /(貸)繰越利益剰余金 550,000
- 4.(借)繰越利益剰余金 550,000 /(貸)現金 550,000
解説
選択肢1が正解。株主総会で決議した時点では、まだ支払っていません。支払義務が確定しただけなので、未払配当金という負債を計上します。
(借)繰越利益剰余金 550,000 /(貸)未払配当金 500,000、利益準備金 50,000
繰越利益剰余金から出ていく総額は 500,000 + 50,000 = 550,000円 です。配当だけでなく準備金の積立ても繰越利益剰余金を減らします。
2が誤り:決議の時点では現金は動きません。また利益準備金の積立てが漏れています。実際に支払ったときに(借)未払配当金 500,000 /(貸)当座預金 500,000 と処理します。
3が誤り:借方と貸方が完全に逆です。繰越利益剰余金は純資産なので、取り崩せば借方に来ます。
4が誤り:現金が550,000円減ることになっていますが、決議時点では支払いは行われず、また利益準備金は現金の支出を伴いません。社内に留保するだけの振替だからです。
利益準備金の積立ては、会社法により配当額の10分の1を、準備金の合計が資本金の4分の1に達するまで行うことが求められています。
この論点を、確信度つきで繰り返し演習できます。
間違えた論点は記録され、次に解くべき問題として戻ってきます。
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