FP技能士(2級・3級)/金融資産運用
ポートフォリオ理論と分散投資の学科問題と解説
難易度 3/5
問題
ポートフォリオの分散投資に関する記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.相関係数が +1 に近い資産どうしを組み合わせると、最も分散の効果が大きい。
- 2.相関係数が −1 に近い資産どうしを組み合わせると、リスク低減の効果が大きい。正解
- 3.分散投資を行えば、リスクを完全にゼロにできる。
- 4.同じ業種の銘柄を多数組み合わせれば、分散の効果は最大になる。
解説
分散投資の効果は、資産どうしの値動きの連動性によって決まります。連動性を表すのが相関係数で、−1 から +1 の範囲をとります。
| 相関係数 | 値動き | 分散の効果 |
|---|---|---|
| +1に近い | 同じ方向に動く | 小さい |
| 0に近い | 関係がない | ある |
| −1に近い | 逆方向に動く | 大きい |
選択肢2が正解。逆方向に動く資産を組み合わせると、一方が下がったときに他方が上がるため、全体の値動きが打ち消し合います。
1が誤り:同じ方向に動く資産をいくつ持っても、まとめて下がるだけで分散になりません。
4が誤り:同じ業種の銘柄は値動きが似るため、銘柄数を増やしても効果は限定的です。
3が誤り:リスクをゼロにはできません。分散で減らせるのは個別の銘柄に固有のリスク(非システマティック・リスク)だけで、市場全体が下落するリスク(システマティック・リスク)は残ります。ここは断定を避けるべき重要な点です。
なお、実際の資産配分は目的や許容できる損失の程度によって変わります。個別の判断は有資格の専門家にご相談ください。
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