司法試験・予備試験/民事訴訟法
弁論主義の短答問題と解説
難易度 2/5・出典の種別: 基本論点
問題
弁論主義の第1テーゼ(主張責任)の内容として最も適切なものはどれか。
- ア.裁判所は、当事者が主張しない事実であっても、これを判決の基礎とすることができる。
- イ.裁判所は、当事者が主張しない主要事実を判決の基礎としてはならない。正解
- ウ.裁判所は、当事者間に争いのない事実についても、証拠によって認定しなければならない。
- エ.裁判所は、当事者が申し出ていない証拠を職権で取り調べなければならない。
- オ.裁判所は、当事者の主張に拘束されず自由に事実を認定できる。
解説
弁論主義は、訴訟資料の収集・提出を当事者の権能かつ責任とする建前であり、通常次の3つのテーゼに整理される。
第1テーゼ(主張責任):裁判所は、当事者が主張しない主要事実を判決の基礎としてはならない(イが正解、ア・オが誤り)。対象は主要事実に限られ、間接事実・補助事実には及ばないとするのが通説・判例である。
第2テーゼ(自白の拘束力):当事者間に争いのない事実は、そのまま判決の基礎としなければならない(民事訴訟法179条は自白した事実について証明を要しないと定める)。証拠による認定を要するとするウはこれに反する。
第3テーゼ(職権証拠調べの禁止):裁判所は、当事者が申し出ていない証拠を職権で取り調べてはならない(エが誤り)。
第1テーゼの対象が主要事実に限られる点、および釈明権(149条)との関係は論文で頻出である。
根拠:民事訴訟法179条、民事訴訟法149条、民事訴訟法246条
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