社会保険労務士(社労士)/国民年金法・厚生年金保険法

老齢厚生年金と在職老齢年金の択一式問題と解説

難易度 4/5

問題

老齢厚生年金および在職老齢年金に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 1.老齢厚生年金は、老齢基礎年金の受給資格期間を満たしていなくても、厚生年金保険の被保険者期間が1か月以上あれば支給される。
  2. 2.在職老齢年金の仕組みにより支給停止の対象となるのは、老齢厚生年金と老齢基礎年金の両方である。
  3. 3.老齢厚生年金の繰下げ支給の申出をした場合、年金額は増額される。正解
  4. 4.老齢厚生年金の繰上げ支給を請求した場合、年金額は減額されない。
  5. 5.在職老齢年金は、被保険者が70歳に達すると適用されなくなる。

解説

選択肢3が正解。老齢厚生年金は繰下げの申出により増額されます。増額率は繰り下げた月数に応じて計算され、繰下げは75歳まで可能です。

1が誤り:老齢厚生年金の支給には、老齢基礎年金の受給資格期間(原則10年)を満たしていることが必要です。厚生年金の被保険者期間が1か月以上あることは老齢厚生年金固有の要件ですが、それだけでは足りません。土台の受給資格期間が先にあります。

2が誤り:在職老齢年金で支給停止されるのは老齢厚生年金(報酬比例部分)のみです。老齢基礎年金は支給停止されません。ここは繰り返し問われます。

4が誤り:繰上げ請求をすれば年金額は減額されます。しかも減額は生涯続きます。

年金額
繰上げ(60歳〜)減額(生涯)
繰下げ(〜75歳)増額(生涯)

5が誤り:70歳以降も在職老齢年金の仕組みは適用されます。70歳になると厚生年金保険の被保険者ではなくなりますが、適用事業所で働いて報酬を受けていれば支給停止の対象となります。

なお支給停止の基準額は年度ごとに改定されます。受験年度の最新の額を確認してください。

根拠:厚生年金保険法42条、厚生年金保険法44条の3、厚生年金保険法46条

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