宅地建物取引士(宅建士)/権利関係
時効の四択問題と解説
難易度 3/5
問題
取得時効に関する次の記述のうち、民法の規定によれば正しいものはどれか。
- 1.所有の意思をもって、平穏かつ公然と10年間占有すれば、占有開始時の善意悪意を問わず所有権を取得する。
- 2.他人の物であることを知って占有していた場合、取得時効は成立しない。
- 3.取得時効の効果は、時効が完成した時点から将来に向かって生じる。
- 4.占有の開始時に善意無過失であれば、その後に悪意となっても10年の時効期間が適用される。正解
解説
選択肢4が正解。取得時効の期間は、占有開始時に善意無過失であれば10年、それ以外は20年です(民法162条)。善意無過失かどうかは占有を始めた時点だけで判断するため、途中で悪意になっても10年のままです。
1が誤り:善意悪意を問わないのは20年の場合です。10年で取得するには占有開始時の善意無過失が必要です。
3が誤り:時効の効力は起算日にさかのぼります(144条)。占有を始めた時から所有者だったことになるため、その間の使用について不当利得を返す必要がありません。
2が誤り:他人の物と知っていても、20年の占有で取得時効は成立します。悪意でも時効取得できる点は、取得時効の重要な性質です。
| 占有開始時 | 必要な期間 |
|---|---|
| 善意無過失 | 10年 |
| 悪意または有過失 | 20年 |
根拠:民法144条、民法162条
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